第4回令和の太子講
太子講とは大工さん,左官さんなどの職人仲間で
聖徳太子を守護神として行う職業講です。
聖徳太子が寺院建築史上大きな「差金」を
日本にもたらしたと言われていて
そのお祭りとして2月22日の聖徳太子の命日に行うことが
一般的です。
「太子講」を開催する意義
それは【モノ売りからコト売り】です。
ショールームなどは「年月と共に劣化」しますが
「太子講」は積み重ねれば重ねるほど価値がでてきます。
付加価値とは、
品やサービスに特別な価値を付与することを指します。
多くの商品やサービスがひしめく中で、
「なぜこれを購入したか」という決め手が付加価値です。
「付加価値=売上高-仕入れ額」で
イメージとしては「粗利」です。建築で
「2000万円が原価で、
3000万円で売ると1000万円が付加価値金額」です。
それ以上の粗利があるなら「付加価値が高く」
粗利がないなら「付加価値が低い」ことになります。
「古材」「古民家」「空き家」もそうなのですが
ゴミと言えば要らないゴミでした。
それが最近「付加価値」がつきはじめています。
付加価値を付けるには
「当社は太子講をやっていて、職人技術には負けない」
きっとみなさんの周りで「太子講」やっている
会社は少ないでしょうから「付加価値率」は上がります。
「古民家鑑定士」を名刺の肩書きにつけたり、
床下診断ロボットなども付加価値率を
上げる為にやっているはずです。
付加価値には
「機能的価値」
駄菓子屋で売っているチョコレートよりも
百貨店の地下で販売しているチョコレートの方が
よいと思う価値です。
「感情的価値」
車であれば、10年乗っている車よりも
新車の方が安心感があり50万円の車よりも
300万円の車の方が高級感があります。
「自己表現的価値」
その商品を持っていることで自分らしくいられる
理想的な自分に近づけるという感情が自己表現的価値です。
この3つの付加価値のうち
感情的価値と自己表現価値に気付いていない企業は
世間から取り残されていくことになります。
「太子講」は当に「感情的価値と自己表現価値」になります。
商品やサービスの機能的価値ばかりを追い続けていたら
参入障壁低い戦いにひきこまれるのです。
これを知らずに負けていく企業多くあります