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新島村で古民家ツーリズム

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距離は東京から約160kmの新島村、 人口は約2500人です。
高齢化率は45%になろうとしています。

新島村は新島と式根島で構成さた伊豆諸島で
飛行機で30分、高速艇で2時間半、フェリーで8時間。
その下には小笠原諸島があります

小笠原諸島の小笠原村は約2800人。
30余りの島々ですが人が住んでいるのは父島と母島です。
(自衛隊などが駐屯する硫黄島、南鳥島)
東京からの距離は約1000km
ここにはフェリーしかなく(空港はありません)
24時間かけて船で行くしかありません。それも週に1便のみです。
小笠原村の高齢化率は14%で平均年齢は38歳です。
東京都で、いえ日本で一番高齢化率が低く。平均年齢が若い自治体です。

毎年100人前後の若い人たちがリゾートバイトのような形で来島しています。
リゾートバイトといっても、
夏休みだけの短期間なものだけではありません。
5年以上という長期間にわたって働く人もいます。
リゾートバイトで小笠原に働きに来た人が
そのまま定住するケースも珍しくないそうです。
また、近年は小笠原に移住してくる人たちも多いと言います。

小笠原村の人口はゆるやかに増加しています。
そんなもんでいい・・・がこの島の考え方
人口が増えれば、住宅を建設し、道路や水道・電気・ガスの工事をしなければならない
そうしたインフラ工事が急速に進めば、小笠原の自然が破壊されてしまうのです。

空港建設を検討した時期もあったようですが
それは「観光用」ではなく「急病人対応用」です。
観光客がたくさん来島できるように、
ジェット機が就航可能な巨大な空港を建設すれば小笠原の自然は破壊されてしまいます。

人口が増えることは喜ばしいことですが、
地域活性化を最優先にした闇雲な開発で人口を増やすことは
小笠原村にとって意味がないことなのです。

今般、地方都市は人口減少が顕著になり、少子高齢化が問題になっています。
人口減少の波は、東京都にも及んでいます。
すでに多摩地区のいくつかの市町村では、人口が減少に転じています。
今回お伺いした新島村でも人口減少の傾向が顕著に出ています。
離島には大学などがなく、大きな産業もありません。
そのため、進学や就職を機に若者が島を出ていってしまうために、
どうしても高齢者だけが島に残り、結果として高齢化率が高くなってしまうのです。

世界遺産の島・小笠原は、貴重な生態系が構築され、豊かな自然があふれています。
それらを守りながら、地域を活性化させる。
自然を守ることを最優先にした施策が若い移住者を魅了し、
小笠原の高齢化の抑制につながっているようです。

新島村の未来のヒントは「自然と文化」にあるようです。

 

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